国内外で見る水害発生率の増加
近年は地球温暖化や異常気象の影響もあり、日本中で
毎年のように想定外の大規模な水害が発生しています。
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世界での水害発生回数の経年変化
出典:Munich Re 「TOPICS GEO」より加工
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国内の危険水位を超過した河川数
※国土交通省調べ(2020年7月6日)
福島における水災害
令和元年東日本台風に伴う降雨では、福島地点において平均 253mmの雨が短時間に激しく降り、戦後最大であった昭和61年(8.5 洪水)や平成の大改修の契機となった平成10年(8.27 洪水)を上回る雨量が観測された記録的な降雨であったため、過去の水害と比較して水位の上がり方が非常に早いものでした。
福島県は県民のおよそ半分が阿武隈川流域に住んでいて、令和元年東日本台風では上記の豪雨に加え、阿武隈川の氾濫、支流の堤防の決壊、阿武隈川本流の水位が上がったことによる支流への水の逆流などが同時に発生し、流域全体で甚大な浸水被害をもたらしたのです。
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河川の被害
区分 被害概要 国管理河川 阿武隈川で決壊1箇所、
越水19箇所、溢水計6箇所県管理河川 決壊箇所49箇所
(23河川 17市町村) -
その他の被害
(福島県土木部調べ(令和2年6月30日時点))区分 被害概要 県管理道路 通行止め最大378箇所 土砂災害
発生箇所土砂崩れ発生箇所152件
(21市町村)
阿武隈川 ●流域面積:5,400㎢ ●幹川流路延長:239km ●流域内人口(平成12年現況調査):1,389千人